多世代共生を実現する洗練された住空間「Majestic」

斜面地に立つ、新たな家族の形を提案する住宅

斜面地を活かした独特の構造と、自然素材を用いたデザインが融合した「Majestic」は、多世代が共に暮らすための住空間を提供します。

建築家・大江俊介が手掛ける「Majestic」は、自然のスレート石と大理石タイルで覆われた外壁とフェンス、木製格子と白いペイントのアクセントが、威厳と柔らかさを兼ね備えた外観を創り出しています。内部は外観とは一転し、白と木目を基調とし、透明感のあるデザインで明るく清潔感のある雰囲気を演出しています。

この住宅は、異なる世代が共存する二世帯住宅です。斜面地に建つ二階建ての木造住宅で、二階に入口があり、外観は一階建ての家のように見えます。最大2メートルの軒が家に存在感を与え、外壁は黒い天然石で仕上げられ、堂々たるファサードを実現しています。

建築技術においては、外装仕上げにガルバリウム鋼板の屋根、珪酸カルシウム板の軒、磁器タイルやスレート石、ペイントを使用し、内装には布の天井、壁、フローリングやカーペット、PVCタイルを採用しています。

敷地面積は233.3平方メートル、延べ床面積は144.8平方メートルに及び、居住性と機能性を兼ね備えた住宅となっています。大江俊介によるデザインは、石、木、タイル、フローリング、トップライト、軒といったキーワードによって特徴づけられます。

住宅の機能性においては、二階の入口からリビングルーム、ダイニングルーム、キッチンがシームレスに繋がり、リビングルームの床はダイニングルームやキッチンより二段低く設計されており、時にベンチとして機能します。また、高齢の母親専用のプライベートルームを設け、異なる世代の家族が共にくつろげる空間を創出しています。

プロジェクトの期間は2022年8月から2024年1月までで、場所は日本の奈良県にあります。異なる世代が共存するためのゾーニングを考案し、プライバシーを保ちながらリビングルームを共有する設計がなされています。高齢の母親ができるだけ階段を使わなくても済むように、二階には母親のプライベートルームやリビングルーム、キッチン、広々としたトレイが配置されています。

斜面地に立つこの建物は、二階が公共ゾーンであり、入口、リビングルーム、ダイニングルーム、キッチンを含み、一階がプライベートゾーンであり、夫婦の寝室や子供部屋を含んでいます。前述の通り、入口は二階にあり、斜面に建つため、外観は一階建ての家のように見えます。外装は、外壁とフェンスに黒い天然スレート石と大理石のようなタイルを使用し、木製格子と白いペイントでアクセントをつけ、威厳あるが程よく柔らかい雰囲気を創り出しています。

写真は、ToLoLo studioのNANA TAJIMAによるものです。著作権はLUSTYdesign Inc.が所有しており、すべての権利を保有しています。このデザインは、2024年にA'アーキテクチャー、ビルディングアンドストラクチャーデザイン賞でブロンズを受賞しました。ブロンズA'デザイン賞は、経験と創造力を証明する優れたデザインに授与され、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを組み込んでおり、強い技術力と創造力を持ち、生活の質の向上に貢献し、世界をより良い場所にしています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: SHUNSUKE OHE
画像クレジット: Photograph : NANA TAJIMA by ToLoLo studio
プロジェクトチームのメンバー: SHUNSUKE OHE
プロジェクト名: Majestic
プロジェクトのクライアント: Shunsuke Ohe


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